<2022年3月のひとりごと>

私は鮨屋で鮨を注文する順番を池波正太郎を真似て次のように決めている。

鯛・鮪・イカ・赤貝・コハダ・穴子・玉子・巻物の順である。
回転ずし屋ではなく幅広のカウンター席のある本物の鮨屋でのこと。
これに酒を3合ほど呑んで1万円也。
安くて不味い店に2.3回行くことを我慢すれば良いのだ。


池波正太郎は小学校を卒業して株屋に見習いとして勤める。
転職を重ねながら縁あって長谷川伸に従事して新国劇の台本作家となり、 更に修行を重ねて直木賞を受賞するほどの作家になる。
代表作は「鬼平犯科帳」「仕掛人・藤枝梅安」「剣客商売」「真田太平記」だが、むしろ私はこれらの時代劇小説より、青春忘れもの、食卓の情景、男のリズム、ドンレイミの雨、池波正太郎の銀座日記、などのエッセーに惹かれる。

 どのエッセーに書かれていたか忘れたが、遊郭での遊び方が実にユニークで面白い。
ひとりの女郎にターゲットを絞って通い続けるのだが、その都度お金を支払うのではなく、前もってまとまったお金を女郎に預けておいて無くなったらまた預けるという遊び方をしていたようだ。

 池波正太郎の生き方にはひとつの哲学があって、エッセイを読んでいると何時も男はこうでなくっちゃ、と教えられている気がする。

格好よく真似できるのは鮨屋での注文ぐらいで、遊郭での遊びかたは到底真似できるものでない。


以上

 

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